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焙煎の度合い

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こんにちは、バリスタの福島です。さてさて、コーヒーのお話。今回は『焙煎度合い』についてです。

コーヒー豆は初めから真っ黒だと思われている方も多いですが『焙煎』をすることで色がつきます。

焙煎というのは生豆に火をいれること。焼かれて初めて飲むことができる様になります。

まずは焼く前の生豆から見ていきましょう!

《生豆》

生豆

これが生豆です。グリーンビーンズとも呼ばれます。実際に青っぽいものもあれば黄色っぽいものもあります。生豆の香りは生臭いもの、青臭いものが多いですが、焼く前から甘いフルーツの香りがするものやお酒っぽい香りがするものもあります。

《極浅煎り》(シナモンロースト)

《極浅煎り》(シナモンロースト)

焙煎をするとこの生豆が徐々にこのような「きつね色」に変化します。この辺りは海外ではシナモンローストという表現がされます。焙煎時はパンを焼いた時のような甘い香りがします。この現象を専門用語で言うと『メイラード反応』と言います。

ここからもう少し焙煎すると「浅煎り」のコーヒーが出来上がります。

《浅煎り》(ミディアムロースト)

《極浅煎り》(シナモンロースト)

この焙煎度合いの特徴はコーヒーらしい香ばしい香りや苦味は感じられませんが、その代わりに透明感のある、繊細な香りや豆本来が持っているフルーツを連想させるような酸や甘さ、個性を十分に楽しむ事が出来ます。

私達『蒲田カフェ』が扱うスペシャルティコーヒーの多くはこの辺りの焙煎度合いです。

お肉や野菜などと同じように、素材の美味しさを楽しむためにあえて火を通しすぎないで、その豆の持っている風味特性をしっかりと楽しむ。そんな焙煎です。

《中煎り》(ハイロースト)

《中煎り》(ハイロースト)

浅煎りと深煎りの中間辺りです。コーヒーらしい香りというより紫系のフルーツを感じたり、浅煎りよりも液体に重さを感じたりする、浅煎りの延長線上の焙煎度合いです。

ケニアを代表例に挙げますと、浅煎りのケニアを中煎りにするとフルーツトマト系のフレーバーがカシス系のフレーバーになったりします。このようにスペシャルティコーヒーは一つの豆でも様々なテイストが楽しめる場合が多いです。

《深煎り》(フルシティロースト)

《深煎り》(フルシティロースト)

ここまできてやっと馴染みのあるコーヒーらしい色や香りになります。多くの方がコーヒーと聞いてこの写真位のものをイメージするんじゃないでしょうか?ブラックは勿論ですが、コーヒーらしい香りとともに甘い物と合わせたり、牛乳で割ったりするのにおすすめです。

実はスペシャルティグレードの豆はここまで焙煎をしても、ほのかに酸が残ります。定義のところで話しましたが『酸味』が無いとスペシャルティコーヒーとして認められないからですね。

浅煎りのコーヒーと深煎りのコーヒーを並べて飲むと、ビックリする位味が違います。コーヒーの味の違いが分からない、という方はぜひその違いを飲み比べてみて欲しいです!

最後に残念なお知らせがあるのでお伝えしておきます(笑)。

浅煎り、深煎りって言葉を耳にした事がある方はいらっしゃると思いますが、実はこの考えはお店によってかなり曖昧です。ここが統一されていると楽なんですが、残念ながらきちんとしたルールが無いのです。じゃあどうしたら良いのかというと『浅煎りはこれ位、深煎りはこれ位』と言うのを実際の豆をお店で見せてもらって、見た目で判断するのが一番良いです。

ちなみに蒲田カフェでは3社から仕入れさせて貰っておりまして、大まかに浅煎り、中煎り、深煎りの3つに分けています。お好みのコーヒー探しはバリスタにお手伝いさせて下さいね!

それでは、また!

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